S&P500か?VTIか?

新NISAが始まり多くの人が株式市場に参加する様になりました。YouTubeでは口座開設動画と共に多くの投資商品が薦められています。オルカンか先進国か米国かもしくはインドかなど様々な意見が飛び交って議論が活発になっていますが、私はS&P500かVTI(全米株式)かで迷っています。今回は悩む原因と今後の方針を考えたいと思います。
ちなみにオルカンや先進国を否定する気持ちは一切無くむしろ人に聞かれたらオルカンを薦めると思います。あくまでも自身の方針が米国寄りだと言うだけなのであしからず。

iDeCo(イデコ)

悩んでいる原因はiDeCoです。NISAはSBI証券で運用していますが、iDeCoは楽天証券を利用しています。2017年から始めたのでもうすぐ7年の運用になります。当初はバランスファンドや新興国、日本株式などでも運用していましたが、投資方針を改め米国一本に絞りました。当時の提供商品(楽天のイデコ)の中で地域と信託報酬を考えて「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」を選びました。この選択に関しては後悔もありませんし、現在に至るまで想定以上の含み益を出してくれています。しかし昨年「楽天プラス」シリーズが設定され注目の2銘柄がイデコのラインナップに追加されました。通称「楽天オルカン」と「楽天S&P500」です。今まで選ぶ事の出来なかったS&P500連動の商品に投資が出来る様になった事が悩みの原因です。

期待値

「楽天S&P500」は設定されて間もない為、今後資金が集まるかなど不確実な部分はありますが、S&P500に連動する為、期待される運用成績は類似商品と大きな差はありません。管理費用も運用額トップの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」より安く、楽天が力を入れている商品なので保有時に貰えるポイント面でも他商品よりも有利です。「楽天VTI」と比べれば管理費用の差はさらに大きく今後の運用成績に差が付くのではないかと予想されます。本家の「VOO(S&P500)」と「VTI (全米株式)」のここ10年の運用成績はほとんど変わらず経費率は一緒で分配金利回りもほぼ同率の為、売却のタイミングで多少の差が出る程度なので管理費用の差を許容出来るなら同様の期待が持てると思います。

スイッチング

これがNISAでの運用であればこれまで積み立て分はそのまま放置して新たに「楽天S&P500」への投資をスタートすればいいのですが、イデコにはスイッチングと言う方法があります。これはそれまで積み立てた商品をそのまま別の商品に移し替える事が出来ます。NISAであれば(年間の投資枠の都合上)一旦売ってから時間を掛けて買い直す事になります。(投資効率が悪くなる)その無駄が無いので今すぐにでも投資方針と投資商品を変える事が出来ます。

どうするのか?

ここまでの考えを纏めると期待値がほぼ一緒で管理費用が安く、これまでの分も一括で変更出来るなら全てをS&P500に変えるのが正解だと思います。VTIは約4,000社と分散効果が大きいですがS&P500も500社と充分に分散は効いています。VTIの時価総額のうちS&P500が約80%を占めているので残りの20%の成長がS&P500以上に期待出来るならVTI、結局大手に勝てないと見るならS&P500となります。文字に起こして冷静に考えればS&P500を選ぶ事が必然の様に思います。

終わりに

芸人で会社役員、著名投資家でもある「厚切りジェイソン」さんは一貫して「VTI」への投資を推奨されています。ジェイソンさんは私とは逆でS&P500からVTIに切り替えた方でその理由として小さな会社の成長に対する信念を挙げておられます。大手企業を超える(もしくは迫る)事が難しいと考えるならS&P500を選ぶのが正解ですが、VTIの場合その他の会社が約3,300社ある為、仮に0.1%でも3社にその可能性がある事になります。今やマグニフィセント7に数えられ、指数に大きな影響を与えるテスラもS&P500に採用されてから4年も経っていません。確率で言えば可能性は十分にある様に思える為、変更に踏み切れません。
結果として結論が出せない内容で申し訳ありません。どちらもそれくらい素晴らしい商品(指数)だと言う事が今回の結論になります。

どちらを買っても、半々で買っても正解。買わないのが不正解。米国への投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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