今週の相場

この一週間アメリカ相場は苦しい展開でした。ダウはなんとかプラスで終わりましたがS&P500とナスダックはマイナスとなりました。FRBの利下げ期待が薄まり、ハイテク銘柄の売り、半導体銘柄の決算と様々な事が重なりかなり厳しい一週間になりました。このまま下落は続くのか考えたいと思います。

ナスダック

何よりもナスダックの下落が大きかったです。全日マイナスで週間では-5.52%でした。マグニフィセント7も全てが下落し、これまで相場を牽引してきたエヌビディアに至っては-10.01%(週間)と大幅安となりました。エネルギーや一般消費財、通信、ヘルスケア(イーライリリー以外)、金融(ビザ以外)は堅調でしたが半導体とテクノロジーは壊滅的な状況でした。
ASMLの決算もイマイチでしたが、やはりTSMCの決算が大きかったのでないでしょうか。売上も利益も予測を上回り素晴らしかったのですが、次期の売上予測が市場予想を下回った事で一気に売られました。TSMCの売上が上がらないと言う事は製造を依頼している企業の業績予測も高くないと嫌気されたのだと思います。

S&P500

ナスダック同様に全日安で週間では-3.05%とこちらも中々の下げになりました。完全にナスダック銘柄が足を引っ張り、それ以外で少しだけ盛り返した形です。バークシャー以外の時価総額上位銘柄が全てマイナスになればこの結果も致し方ありません。利下げ期待の後退で金融銘柄はしばらく大丈夫だと思いますが、イラン問題などの動向次第ではエネルギーはどうなるか読めない状況です。可能性は低いですが、ナスダック以上の下げも考えておいた方が良さそうです。

ダウ

ダウは週間でプラスでしたが、0.01%とほぼ横ばいでした。エヌビディアやテスラが含まれていない事でマイナスを抑える事が出来ただけで、ここから2週間で500社近い企業が決算を発表しますが、おそらく業績の下方修正や市場予想を下回る売上予測によって下落するでしょう。個別には良い決算もあると思いますが3指数揃っての下落が予測されます。
さらに「Sell in May」と言われる様に5月は売られる傾向が強い為、株価が上がる要素が余りにも少ないと言えます。

これからの予想

4月、5月に限らずしばらく(予想では秋頃まで)は下落が続くと予想しています。数ヶ月間の下落・低迷に耐える(もしくは無視する)力が必要になります。現時点から-10%はマストで15~20%の下落も覚悟していても20を超えて30%に近づくと少し不安が大きくなると思いますが、そこでじっと耐える事で大きな上昇を見込めると信じています。米国の利下げは後ろ倒しになっただけで無くなった訳ではないのでいずれ利下げ(株高)がやって来るのでそこまでが耐え時です。
もう一つの予測として今年から新NISAで投資を始めた人は1年経ってマイナスで終わる人も多いと思います。やっぱり儲からないと離れて行く人が増えるのではないか考えています。投資を始めてすぐに下落・低迷に耐えると言う厳しい状況を乗り越える事が出来るのかそれとも諦めてしまうのかNISA始まりの投資初心者は早くも岐路に立たされる事になりそうです。

終わりに

株式は長期で考えれば右肩上がりになる為、目先の下落に一喜一憂せず持ち続ける事が正解(低コストのインデックスのみ)と言われていますが、周りに20年以上の長期でそれを実践した人が居ないので懐疑的になるのは当然です。全ては過去の実績からの予測に過ぎないからです。しかし新しいサービスが誕生すれば対抗するサービスが現れてそれが蔓延すればさらに新しい概念のサービスが出てきます。この流れは過去に何度も起こった事で今はその速度が早くなっただけの事です。世の中の流れが一緒であれば株価も過去から現在に掛けて上昇した様に現在から未来に掛けて上昇すると考えられます。
しばらく苦しい相場が続くと思いますが、今が耐え時です。

米国経済を信じられないならオルカンも先進国も買えません。日本株は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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