50兆円突破!

先日、トヨタ自動車の好決算を受けて株価が上昇し、最高値を更新し時価総額でも50兆円を初めて突破しました。と思ったら翌日にはすでに53兆円まで上がりました。日本のトップを走り続けるこの企業の日本と世界での立ち位置と今後を考えたいと思います。

日本ランキング

時価総額の日本ランキングは圧倒的1位です。2位のソニーの約3倍の規模にまでなっており長らく王者に君臨していますが、当面の間入れ替わる事はないでしょう。トヨタは日本企業で初めて50兆円を突破しましたが、後で説明する世界ランキングではまだまだです。日本のトップ10は企業寿命が長い会社が多いのが特徴でソニー(2位)、三菱UFJ(3位)、NTT(4位)、ユニクロ(7位)、三菱商事(9位)、任天堂(10位)など馴染みのある会社だと思います。8位の信越化学はあまり聞く事は無いかもしれませんが、上場して70年を超える老舗です。5位のキーエンスは日本屈指の高年収企業として有名ですし、6位の東京エレクトロンは最近CMも見る様になりましたが、今をトキメク半導体メーカーで得意分野である半導体製造装置は世界的でも高い評価を受けています。
世界に比べて日本は情報技術やコミュニケーションに分類される企業が少なく車や家電、衣料などの生活に根差した企業が中心になります。人口減少が続く日本では爆発的な上昇を期待しづらい産業なのに50兆円という大台を突破した事は海外市場を伸ばせばまだまだ市場価値が上がる事を示したと思います。

世界ランキング

当たり前ですが世界にはトヨタを遥かに凌ぐ巨大企業が多々あります。アップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、メタ、テスラ知らない人はいないくらいの会社ばかりです。トヨタはそんな中で2023年12月時点では40位前後でしたが、今回の高値更新でおそらく20位台までジャンプアップしたと思われます。周辺のランキングではジョンソンエンドジョンソンやP&G、ネスレやコストコと言った日本人にも馴染みの銘柄と肩を並べています。次は100兆円と行きたいところですが、ここから先は正直厳しいと思います。EVの需要にも寄りますが、テスラと中国のBYDは強力でトヨタの売上を支えるハイブリッド車の売上を維持しながらEVのシェアを奪って行くと言う難しいミッションに立ち向かう事になります。もし達成する事が出来たら、再び日本企業が世界のトップ10に入る日が来るかもしれません。

今後は

世界の流れが脱炭素・温暖化対策に向っている以上、トヨタが自動車販売で売上を伸ばして行くにはEV車の市場にどれだけ食い込めるかに掛かっています。逆に言えば販売台数でトップシェアになれば時価総額でテスラ越えもあり得る話しだと思います。 日本企業で次に50兆円を目標に出来るのはどこなのか?東京エレクトロンに期待したいと思います。世界の半導体市場が伸びれば伸びるほど、この会社の重要性が高まると考えているからです。そもそも海外での売上が圧倒的に多かったところにTSMCの熊本工場やラピタス設立(千歳市)で国内の売上上昇に大きな期待が持てる様になった事で一気に売上が拡大される事が想定されます。充分に知れ渡った銘柄なので個別投資で今から儲けるのは難しいかもしれませんが、株価成長や配当には期待していいと思います。

終わりに

この30年で世界の時価総額ランキングは大きく変動しました。次は30年どころか10年でも入れ替わりは起こり新しい企業が上位に名前を連ねると思います。トヨタは世界ランキングでは順位を大きく下げましたが売上や時価総額が落ちたのではなく周りの急成長によって追い抜かれただけです。その中でも良い製品を作り続けた事で再び(ランキングの)上昇を始めました。情報技術やコミュニケーションではなく製造業がトップに居る事が日本らしいとも思いますし、先ほどの東京エレクトロンも評価が高いのは品質であると思います。日本経済の発展は知りませんが日本企業の活躍は充分に可能性が高いと感じました。

グループ企業(ダイハツ、豊田自動織機)が問題を起こした会社への投資は自己責任で。
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