結局は米国株

資産クラス別の栄華を振り返るとおよそ10年周期でブームが移り変わっていきます。1980年代は日本がバブル景気に沸きましたが弾けて低迷、その後は2000年にかけて米国がドットコムバブルで膨張して破裂、次は「BRICS」(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が過熱、その後は多くの人もご存じの様に2008~09年にかけてリーマンショックで世界中の株価が暴落しました。2010年代は「GAFA」に代表されるハイテク大手が米国のみならず世界を牽引しました。2020年代は別のクラスが伸びてくると予想されましたが、3年経ち2024年を迎えましたがコロナショックを経て伸びたのは結局米国株でした。もちろん日本を含め世界的に株価は伸びていますが、米国株の勢いと大きさを考えれば霞んでしまいます。

ダウ平均

各国の株価を判断する際に用いられる指数はそれ一本でその国を表す必要があります。日経平均、FTSE(英国)、DAX(ドイツ)、上海総合(中国)など各国に代表的な指数は存在しますが、米国は&P500、ナスダック総合がその規模や成長性からよく話題になりますが、代表指数はダウ平均です。ここまでに名前の出た指数の多くは100を超える銘柄で構成されていますが、それを下回っているのがDAX(40銘柄)とダウ平均(30銘柄)で、一国の経済規模や状況を表すには少ないと感じます。この少数精鋭で構成された指数に選ばれるのは各セクター(業界)で圧倒的に優位性(影響)が高い銘柄でなければいけません。そんな中、ドラッグストア大手「ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス」に代わってアマゾンドットコムがダウ平均に採用されました。S&P500やナスダック100も簡単に採用される指数ではありませんが、ダウ平均の採用条件は別格だと言えます。ダウの銘柄はアメリカの各業界を代表する銘柄ばかりなので日本人にも馴染みの銘柄が多いですがマグニフィセント・セブンではアマゾンは3社目(マイクロソフト、アップルに次いで)で他の4社(グーグル、メタ、テスラ、エヌビディア)はまだ採用されていません。この高いハードルを越えてダウに採用されたアマゾンの今後には大きな期待をしたいところです。

バークシャー・ハサウェイ

先日、米半導体大手エヌビディアが好決算を発表し市場に大きなインパクトを与えましたが、24日はバフェット率いるバークシャー・ハサウェイの四半期決算が発表されました。市場環境もあって1年前の同社の投資は損失を出している為、巻き返せるかどうかと盟友チャーリー・マンガーが亡くなって初めての決算と言う事で注目が集まりました。結果は売上高、1株あたり純利益ともに予想を大きく上回りました。現在の時価総額は約8800億ドルで米国第7位、いよいよ「1兆ドルクラブ」への仲間入りが現実味を帯びて来ました。これはテック業界では初めての事で製薬大手のイーライリリーとどちらが先か、そして時価総額が大きく減少(最高値から約半分)した「テスラ」の復活が無ければそのまま新しいマグニフィセント7と呼ばれる可能性もあります。ただどちらもハイテク大手の様な爆発力があるわけではないので分かりませんが期待は大きいです。バークシャーは現在、過去最大の手元資金(現金+短期債)を持っており魅力的な会社が見つかれば大型の投資もしくは買収が行われる可能性は高くそれを契機に1兆ドルクラブ入りする事は充分に考えられます。

終わりに

今回はアマゾンとバークシャーの事を取り上げましたが、他にもブロードコム、セールスフォース、AMDなどこれから急成長が期待出来る米国銘柄はまだまだあります。テック業界以外でもビザやマスターカードなどの金融系も順調に時価総額を伸ばしています。結局これからも株式投資は米国中心の状況がしばらく続く確率がかなり高いと思えます。テスラの様に株価が急上昇する銘柄を見つける事は偶然が重ならないと難しいですが、時間を掛けて資産を増やす事が目的であればこれからも米国株への集中投資はベストな選択肢であると改めて思いました。

これまでもこれからも米国と共に歩みます。いずれ来る暴落は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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