時価総額ランキング

投資をやっていればこのランキングを目にする機会を結構多いと思います。最新のランキングや10年前、20年前との比較表はよく目にします。急上昇する企業や新たな1兆ドルクラブ候補が現れると話題になりますが、このランキングを見るたびに思う事があり今回はその事について考えたいと思います。

最新ランキング

現在の最新ランキングは「マグニフィセント7」とバークシャー、イーライリリー、サウジアラムコ次点でブロードコムと台湾セミコンダクターです。サウジアラムコは一企業と言う見方はあまり正しくないと考えているので現状はハイテクと半導体が強いと言う結果になります。
金額で見ればそう簡単に入替えは起こらなそうですが、時価総額は「株価×発行済株数」なので株価の暴騰・暴落で大きく変動する可能性は十分あります。つまりこのランキングを維持する為には株価の上昇が不可欠であると分かります。

1989年

日本がバブルの絶頂を迎えたこの時期は日本企業が7社ランクインしていましたが、注目はすべきは10社中9社が銀行とインフラ系(通信、電気、原油)であった事です。銀行が大量のお金を貸し出しインフラ整備を行うと言った経済発展の初期~中期にかけてのお手本の様な流れが手に取る様にわかります。

2000年

バブル崩壊から約10年後の2000年には見事にトップ10から日本企業が消えました(トヨタが11位)。コンピューター関連の企業が台頭してきたのがこの時期(シスコシステムズ、マイクロソフト)ですが、エネルギー、銀行、製薬、小売り、通信など様々な分野が万遍なく伸びて来た印象です。
日本が落ち込み、中国の台頭はまだで米国、欧州が幅を利かせている状況です。

2010年

日本勢がトップ20からも姿を消しました。トップ10は米国3社、中国3社、イギリス2社、ブラジルとスイスが各1社と米国・欧州に新興国がハッキリと食い込んできました。新興国の台頭でエネルギーと銀行の占める割合がかなり多くなりましたが、アップルの台頭とマイクロソフトによって次世代産業への転換を予感させます。

2020年

皆さんご存知の様に「GAFAM」最強の時代です。サウジアラムコを無視すると残りはバフェット率いるバークシャーとJPモルガン・チェース(米銀行)そして中国のIT大手2社(アリババとテンセント)になります。米国のハイテク大手に中国企業が戦いを挑む構図です。全ての事がインターネットに繋がり、そこから生まれるサービスが正義と言った様な時代です。余談ですが、日本勢トップはトヨタの41位です。

何を考えたのか?

ここまで過去のランキングを見て思う事は時代の流れや経済成長によって必要な物が変わり、新しい物が開発、発明されれば新しい企業が台頭してきます。そしてその速度はとんでもなく早いです。永久に続く会社は無い、だから個別株はもちろん「GAFAM」や「マグニフィセント7」への集中投資を続ける事は辞めるべきだと言う人が居るのも分かります。しかしアップルは20年近くトップ10を維持しています。ウォルマート(米小売り大手)はトップ10から外れても上位に30年近く居ます。何よりもマイクロソフトが20年以上に渡りトップ10を守るどころか現在においても世界ナンバーワンです。確かに永久は無いと思いますが、我々が投資する期間(およそ20~50年)においては繁栄を続ける企業は存在するのではないでしょうか?そしてそのうちの1社はマイクロソフトであると信じています。過去のランキングにずっと居る事がその証明だと考えています。新NISAでは個別株は買わないと言っていますが、これまで特定口座で持ち続けてきたマイクロソフトを売却する予定もありません。

マイクロソフトへの信頼は絶対で期待しかありません。個別株への妄信は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

コメント

タイトルとURLをコピーしました