投資先は米国でいいのか?

投資を始めようとする人がネットなどで調べると色々な投資情報(株式に限らず)が出てきます。
きちんと調べて資産を増やせる確率が高い物に投資をすれば資産は増えます。 が、多くの人はきちんと調べずに自分に都合の良い解釈をしてしまいます。 中には詐欺まがいの物に手を出して大切な資産を無くす人もいます。 株式投資以外の投資がダメだとは思いませんし、きちんと勉強すれば成果を上げる事は充分に可能です。ただ残念ながら多くの人は調べる事や勉強する事をしなかったり途中で諦めたりします。そういう人でも投資商品を間違えずに投資を続ける事が出来れば資産を増やす事が出来るのが株式投資(投資信託)なのです。
今回はよく紹介される投資信託の中でもアメリカについて考えます。


なぜ米国なのか?
当たり前ですが、世界一位の経済大国です。 いずれ中国に抜かれると言われて久しいですが、抜かれる事は無いと思います。GDPなどの数値で表されるものは追い抜くかもしれませんが、世界に与える影響力の点では当面ありません。そもそも中国とロシアを中心とする勢力が拡大すると米国だけでなく欧州や日本が対抗するのでそこで拡大は止まります。よって米国の地位は多少下がれど順位が変わる事はありません。

なぜ米国なのか?②
もう一つの点に法整備が挙げられます。 中国は一党独裁が続いており、政策は共産党の一言で大きく変わります(大体が悪い方向)が米国ではそういった事は起こりません。どの国も厳しい法律はあると思いますが米国は株主を重要視する為、株主を裏切る様な行為(脱税や粉飾決算など)には非常に厳しい処分が下されますし上場維持も日本より厳格です。 米国と日本の株式上場の違いは日米の大学制度と似ていると思います。日本の大学は入るのにめちゃくちゃ勉強するけど入れば何とかなる(卒業出来る)。 逆いアメリカの大学は比較的入り易いけど、卒業の為には必死になる(上場維持)。
まともな企業経営をしているのに独裁政権の一言で窮地に立たされる様な状況では怖くて投資出来ません。

なぜ米国企業なのか?
米国を信用していると言うよりは米国企業を信頼してると言った方が正解です。 現在の米国を代表する企業は米国国内だけでなく海外でも多くの利益を上げています。もちろん中国の企業も海外で利益を上げていますが、中国当局の規制などの影響を懸念して米国や欧州の企業を選ぶ国や企業が多いのが現実です。性能に大きな優劣が無いのであればそういった懸念の無い方を選ぶのは当然です。
中国は人口が多いだけあって優秀な人材も多く素晴らしいイノベーションも生まれるでしょう。 ただそういった物に対しての規制(最近ではアリババのジャック・マー氏)を恐れ海外に拠点を移す事になります。 そうなると国としても企業としても米国を追い抜く事は難しいでしょう。

米国企業の今後は?
もう一つの懸念として米国企業は今後も成長して行くのかという問題があります。 現在の世界経済を牽引しているのは間違いなく米国の大企業(ビッグテック)で、リーマンショック以降の伸びは凄まじいの一言です。逆に上昇し過ぎの為、今後の伸びは期待出来ない(むしろ下がる)のではないかと考えたくなります。 が、そうはならないと考える理由が2つあります。
・提供するサービスが人々の生活に深く入り込み過ぎている。
PC、スマホを持っている人でGAFAM(グーグル、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト)に代表される米国ビッグテックのサービスを利用しない人はいないんじゃないでしょうか。この先これらのサービスを使わずに生活する未来が見えません。
ちなみにスマホのユーザー数は50億人以上らしいです。(世界人口の約70%)

・結局新しいサービスにはビッグテックが関わっている
米国ではよく新しいサービスを開発したスタートアップを大企業が買収するのはよくある話です。有名なところではグーグルがYouTubeをおよそ2,000億円で買収した事がありますが、グーグルだけで約200社を買収したと言われています。
また最近では買収ではありませんが、マイクロソフトはChatGPTを開発した企業、OpenAI社に1,000億円以上を数年前に投資していました。(さらに1兆円以上の投資も発表)
このように新しいサービス(イノベーション)によって生み出された利益の一部もしくは大半がビッグテックに流れる構図が出来上がっています。

まとめ
色々な角度から見て米国企業の優位性はしばらく揺るがないと思います。いずれはビッグテックを脅かす企業が現れると思いますが、①追い抜かれても廃る訳ではない②追い抜く企業が米国企業であれば問題ない③相乗効果で伸びる可能性もある
マイクロソフトとOpenAIのように③が起こるのが投資家にとってベストではありますが、米国中心の投資信託を保有しておけば①②の状況でも問題はありません。
米国優位の状況は一生続いて欲しいですが、さすがにそこまでは信じ切れないので個人的なポートフォリオとしては10~20年は米国に集中投資をしてその後は取り崩しながら全世界への移行が無難かなと思います。 

米国企業への信頼は厚いですがが、色々なケースも考えて置きましょう。投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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