自己投資

これまで多くの日本企業で当たり前だった年功序列や終身雇用が終わりを迎えようとしています。
企業もフレックスタイム制や週休3日制の導入、コロナ禍以降はリモートワークを増やすなど働き方を変え、多くの企業で副業が解禁になりました。老後2,000万円問題などもあいまって国や会社に頼らず自分で稼ぎ、自分で老後に備える事を考える時代になったと思います。以前、菅元総理が「自助、共助、公助」と言う発言をされました。これが正解かどうか分からないですが、まず自分でやってみる(自助)という考えは非常に納得がいきました。「自助」の為には今より自分を高める(進める)必要があるので今回は自己投資について考えたいと思います。

リスキリング

数年前に「リスキリング」という言葉流行りました。簡単に言うと「学び直し」ですが、復習の為に行うのではなく、色々な物が新しく(デジタル化)なっていく中で今ある技術・技能をバージョンアップして新しい価値を生み出す為に学ぶ事を言います。結果として新しい技術が開発され生産性が向上すると企業は業績アップ、従業員は給与アップに繋がる為リスキリングを積極的に行う企業が増えました。リスキリング自体は非常に良い事だと思いますが、会社が費用を掛けて行うと大企業と中小零細企業(特に小、零細企業)とでは大きな差が出来てしまう懸念はあります。

資格取得

現在の仕事に生かす為に取得したり、スキルアップの為に上位の資格取得、新しい仕事に就く為に資格を取得する人もいると思います。これは非常に意味のある自己投資だと思います。新しい仕事に関しては必ずしも上手く行く訳ではないですが、今の状況に満足せず(もしくは不満がある為)に動き出す事は間違いなく意味があります。通信講座などでは馴染みのある簿記や宅建士、ファイナンシャルプランナー(FP)に加え医療、介護系の資格が人気でドラックストアで第一類医薬品以外の薬が販売出来る「登録販売者」の受講者も多い様です。

経験

若年層にはもちろんですが中高年にとっても大事な事だと思います。特に費用の掛かる事は二の足を踏む人も多いかもしれませんが、積極的に経験(体験)を積むべきです。仕事で何かを考える時に出てくるアイデアの多くは自身の経験からです。使える使えない、採用されるされないは別としてアイデアが出ない人は面白み欠け、会社(コミュニティ)内で力を発揮出来ない人が多いです。逆に次々とアイデアが出てくると周りの人には魅力的に映り、チームの中心としてより大きな力を発揮します。少しでも気になる事があるならやってみる、経験するという事は行動力(実行力)を養う事にもなります。

若いうちは貯蓄や節約をせずにお金を使って色々な経験をするべきだと言う考えには概ね賛同しますが、経験を理由に無駄遣いをする事は気を付けてください。貯蓄や節約は優先順位が後ろになるだけで必要無い訳ではありません。何かをしていても節約を意識する事は出来ますし、貯蓄にしても癖を付ける為に一定額を貯めてから経験に使うといったサイクルの方が適切だと思います。

まとめ

会社主導でリスキリングの提案があったり現在の仕事に直接結びつく資格が明確な人は行動しやすいと思いますが、何を学べばいいのか何の資格を取ればいいのか分からない人は多いでしょう。そもそも大して興味の無い資格の勉強なんて続くはずがないですし、会社内で提案や業務改善が出来ている人は学び直す必要はありません。
では分からない人は何を始めればいいのかですが、今の仕事を今後も続けるのであればまずは自分が自身の会社の顧客になる事で違う側面から物を見る事が出来る様になります。飲食業などは簡単で客として食事をすれば悪い所(足りない所)が見えますし、物流業ならネットで買い物をすれば梱包や配達の品質を理解出来ます。業種によっては難しいところもありますが試してみる価値はあります。
全く新しい事に挑戦したいなら経験と費用が必要になると思うので副業としてアルバイトから始める事をお薦めします。アルバイトでやりがいを見つけて転職する訳ではなく、副業の為に普段と違う時間に働く事で違う事が見え、なおかつ収入が確実(給与収入の為)にあります。ある程度貯まればそれを元手にして新しい事を始めればリスクも小さく、時間もアルバイトの時間を当てれば継続可能になります。

簡単ではありませんが続ける事で今、価値が見出せなくても将来に経験となって自分自身に帰ってきます。やり方は人それぞれですが自己投資は生涯続ける事をお薦めします。

若くなくても苦労(経験)は買ってでもしよう!自己投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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