積立投資に思うこと

数年前に『NISA』続いて『つみたてNISA』が誕生しました。そして2024年からはいよいよグレードアップされた『新NISA』が始まります。 これを機に口座開設や投資を始める人は多いと思いますし、これらに関連する動画や投稿が多く見られる様になりました。 その中で目にする事が多い積立投資について考えたいと思います。

積立投資のメリット

積立投資の良い点としてよく言われるのはドルコスト平均法があります。
ドルコスト平均法とは毎月一定額を機械的に買い付ける事で上げ下げする相場の中で購入価格を平均化する事でメリットは株価(基準価格)が安い時に買い漏れない事があります。積立の設定をして自動買付けにすることで感情が入らず下落(暴落)時にも買い続ける事ができ、株価が回復した時の恩恵を受けることが出来ます。タイミングを誤って高い株価ばかりを買ってしまうリスクを避ける事が出来ます。
結果として積立投資で常に高い株価で購入していた場合は株価が上がり続けている事を意味するので資産は増え続けています。

もう一点は纏まった資金が無くても始められる事で、毎月の貯蓄分や節約など浮いたお金を少額(投資信託であれば100円)から投資する事が出来ます。始めるきっかけとしてはいいですが、やはり少額(月に1,000円程度)では利益も僅かです。リターンなどを計算するサイトもあり簡単に試算できますが、やはり将来(老後)を見据えての投資であれば月に1~2万くらいは必要です。
※20代から始めて引退までに40年くらい期間がある人は5千円からでもいいと思います。
『少額から始められる』はいいですが、始めるからには目的(ゴール)がありそれを達成するにはそれなりの金額が必要である事も同時に理解する必要があります。
最終的には資産=入金額×利回り(%)×期間で決まります。
利回りは自分では操れないし、期間は人によって決まっている為、資産を増やすには入金額を増やす事が必須です。この様な考えから少額を全面に押し出す事には違和感を覚えます。

積立投資を続ける為には

積立投資が多くの人(特にこれから投資を始める人)にとって最良の選択肢である事は間違いありません。しかし株式投資を始めたばかりの人は株価の変動がどの程度なのかも分かりませんし、積立設定をして放置と言われても株価が気になるものだと思います。たまたま給料が上がったタイミングでその金額だけを投資に回して日々の生活が変わらない人は大丈夫かもしれませんが、多くは貯蓄もしくは節約などから資金を捻出しているため気になって当然です。
対策として株価(損益)が気になるなら毎日確認する事をお薦めします。毎日確認して一喜一憂する事も株式投資の醍醐味です。積み立てられた金額が少ないうちは下がっても気にならないですし、積み上がった時には株価の変動にも慣れている頃です。

個人的には試算サイトなどでシミュレーションをして目標額から毎月の積立額を割り出しその半分から始める事をお薦めします。利益が出始めるとより多くの利益を出す為に投資額を増やすモチベーションも上がり、当初の予定額を越えた投資に繋がると思います。

積立投資の注意点

ドルコスト平均法や少額スタートなど積立投資の設計には問題はありません。
注意点は全て個人の行動やモチベーションになります。
・機械的に積立てられない
 積立設定を辞めることはもちろん利益が出てるからと短期的に増額する
 ※ネット証券などで貰えるポイントで増額投資することは推奨します。
・過剰投資
 目標達成の為に無理な積立金額を設定する 
 自身の経済状況が変わっているのに積立設定を無理に維持しようとする。
・株価(基準価格)に振り回される
 前段で書きましたが、日々の一喜一憂は仕方ないです。しかしコロナショックや戦争など世界規模の出来事まで気にする事はありません。
・少しは勉強する(関心を持つ)
 購入した商品の放置は構いませんが、新しい商品が出来たり、手数料が変わったりと色々な情報がでますので月に1~2回は証券口座を開いてニュースなどのチェックはした方がいいと思います。

強い信念を持って始められない人は緩く始めればいいと思います。しかし最低限の勉強(情報収集)とリスクは理解しておきましょう。手軽に始める事は出来ますが積立投資は長く続く投資なので簡単な事だとは思わず取り組む事をお薦めします。

積立投資の設定は初級、開始は中級、継続は上級です。積立投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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