残念なお知らせ

3月8日に金融商品取引業等に関する内閣府令が改正された事でクレジットカード決済による投資積立サービス(クレカ積立)の上限が引き上げ(月5万→10万円)られました。同時に各証券会社から上限の引き上げや開始日、新たなポイント付与サービスが発表されましたがSBI証券だけは引き上げの発表のみで開始日やポイントについては後日となっていました。そして22日ついに概要が発表されたので見て行きましょう。

残念

ひと言でいうと「残念!」。それに尽きます。今までが素晴らしすぎるサービスだったので仕方ないと言えば仕方ないのですが、ライバルである楽天証券を一気に突き放す様な内容を期待していた人は多かったと思いますし、私もその一人でした。個人的に今回のサービス内容は悪い部分しか目に付かなかったので残念なところばかりの挙げていく事になりますので悪しからず。

概要

現在積立可能なカードは全て上限が10万円になります。
上限10万円の開始は4月10日積立設定締切分(5月1日買付分)からになります。
9月10日積立設定締切分(10月1日買付分)までの6回分に関しては「引上げ記念キャンペーン」としてポイント付与率そのままで上限が10万円になります。
それ以降(11月1日買付分)は非常にややこしくなっているので対象カード別に見て行きます。
※どのカードもクレカ積立分はカード利用額に含めません。

プラチナプリファード(三井住友・Olive)

ポイント付与率は同カードの年間利用額によって1~3%(3段階)に分類されます。
年間500万円以上のカード利用:3.00% 最大付与:年36,000ポイント
年間300万円以上のカード利用:2.00% 最大付与:年24,000ポイント
年間300万円未満のカード利用:1.00% 最大付与:年12,000ポイント
年会費が36,000円かかり、これまで(月5万円時)の最大付与が30,000ポイントだった事を考えると年間利用500万円と月10万円の積立が確実に出来る方以外は半年間のボーナスタイムが終わり次第即解約でいいと思います。通常利用時の還元率やボーナスポイント(利用100万円毎)を考えると微妙なラインですが、スパッと割り切る事をおススメします。

ゴールドカード

かなりややこしいので丁寧に書いて行きます。
付与率は0.00%~1.00%(3段階)に分類されます。
まず2023年9月30日以前から対象のカードを保有していた人は
年間100万円以上のカード利用:1.00% 最大付与:12,000ポイント
年間10万円以上のカード利用:0.75% 最大付与:9,000ポイント
※カード利用の対象期間は2023円年10月1日~2024年9月30日

2023年10月1日以降に対象カードを保有した人は
初年度
カードの利用条件なしで1.00%(前年の利用実績が無い為)
2年目以降
前年、年間100万円以上のカード利用:1.00% 最大付与:12,000ポイント
前年、年間10万円以上のカード利用:0.75% 最大付与:9,000ポイント
前年、年間10万円未満のカード利用:0.00% 最大付与:0ポイント

昨年10月以降にゴールドを保有し100万円修行を終わらせ積立利用の為に保持している人はポイントは貰えないと言う非常に残念な結果になりました。それ以前の保有者は0.75%の還元があるのでマシですが、ボーナスポイント獲得の為に年100万円の利用をしている人は気を付ける必要があります。積立で貰えるポイントの付与率を判断する期間(10月1日~翌年9月30日)とボーナスポイントの期間(カード加入月によって異なる)が違うからです。
ややこしいですが、年間利用額が100万円に達した時点(ボーナス1万ポイント獲得)でカード利用を止めている(別のカード利用)人はクレカ積立の付与率判断期間内に100万円に到達しない場合が多い(付与率が0.75%になる)と言う事です。

ノーマルカード

ポイント付与率は0.00%もしくは0.50%のどちらかです。
こちらもゴールドカード同様、カードの保有時期によって分かれますが利用額の括りが10万円以上か未満のみなので同カードの年間利用額が10万円前後の人以外は保有時期を気にする必要はありません。
前年、年間10万円以上のカード利用:0.50% 最大付与:6,000ポイント
前年、年間10万円未満のカード利用:0.00% 最大付与:0ポイント
後者の場合はもはやSBI証券で積立投資をやる必要はありませんね。そんな人がいるのかと思われるかもしれませんが結構いると思います。専業主婦(夫)やパートタイムなど扶養内で働いていて夫(妻)の家族カード(ゴールドやプラチ)を普段利用している人はクレカ積立をする為には自分名義のクレジットカードが必要になりますが、ゴールドやプラチナなどの上位カードは審査に通らない為、ノーマルカードで積立をする事になります。すると自身のカードの利用額が年10万円に到達しない事は大いにあり得ます。

まとめ

ポイントの為にプラチナプリファードを保有している人は辞めた方がいいです。ある程度の収入があり無理なく数百万円のカード利用が出来る人以外はいずれ苦しくなります。ゴールドに関しては付与率判断のタイミングにも寄りますが、100万円利用は二人以上の世帯であれば比較的無理なく到達する事が可能なので継続でいいと思います。仮に100万円に到達しなくても100万円修行が終わって年会費が無料であれば0.75%の還元は楽天カード(ノーマル)より上なので損は無いと考えられます。ノーマルは普段使いにカードを利用している人はそのままでいいですが、上記で書いた様に積立のみを理由に保有しているのであれば手間にはなりますが楽天カードを作り楽天証券に乗り換えた方がいいです。

終わりに

私は新NISA開始に合わせて楽天証券からSBI証券に移りました。口座を開いてまず最初に思ったのが使いづらい(慣れもありますが)事でした。でも長期でポイントを考えれば(自身の場合)お得なのはSBI証券、使い勝手は慣れるまで我慢すればいいんだと納得させてきました。しかし今回の発表で少し折れました。手間は間違いなく掛かりますが、再度楽天への引っ越しを考え始めています。
楽天ポイントが改悪されるといつも話題になりますが、それはこれまでサービスが過剰過ぎたからでもあります。SBI証券もある程度の口座数を確保出来たから改悪に走ったのでしょうか?元々プラチナプリファードの還元率はやりすぎだと感じていたのでそこが変更になったのは致し方ないですが、ゴールドやノーマルが(ほぼ)改悪されたのが残念でなりません。マネックスの様に5万円を超えた分の還元率が変わるのではないかと予想していたのでショックです。

長期利用を考えれば一時の手間を惜しむべきではありません。口座の乗り換えは自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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