格安SIM

格安SIMが一般に認知される様になってから数年が経ちました。通信業界に革命が起きるのではないかと大きな期待を寄せていましたが、大手キャリアへの信仰心が強いユーザーはいまだに多く、大手キャリアもサブブランドなどで安いプランを投入しユーザー確保に力を入れた為、通信業界の地殻変動はあと一歩のところで止まった様に感じます。とはいえMVNO業者も引き続き魅力的なプランを出しているのでここからもうひと踏ん張りして欲しいと願っています。今回は格安SIMはどこがお得なのか考えてみたいと思います。

容量別

格安SIMを取り扱う会社は多く何を基準に選んでいいのか分からない人は多いと思います。今はLINEなどで通話が出来る為、各社通話はオプション扱いで通信に重点を置いているので、まずは通信量の大小で区分けして見て行きます。各社違いを見せる為に微妙に容量の違うプランを出しているので単純比較は難しいですが、大手キャリアのサブブランドが3GBで約1,000円/月程度である事を考えると格安SIMと言うからにはこの水準をはクリアして欲しいラインです。
目安として1GB:700円、3GB:1,000円、5GB:1,500円、20GB:3,000円程度であれば検討の余地ありと言えると思います。

小容量(~5GB)

HISモバイル(ドコモ回線)
1GB:550円
3GB:770円
基本の値段も安いですが、追加データが200円/ギガはコスパがよく、平均的に使用量は少ないが月によってバラつきがある人にとっては魅力があると思います。

ビッグローブmoble(au、ドコモ回線)
1GB:1,078円
3GB:1,320円
金額は検討の余地ありのレベルに達していませんが、ここはオプションでエンタメフリーが308円/月で付けられる為、主な利用が動画(YouTubeやABEMA)や音楽(Apple MusicやSpotify)の人にとってはベストなオプションになります。

イオンモバイル(au、ドコモ回線)
1GB:858円
以降は1GB/110円(3GB:1,078円)
特徴としては1GB単位で細かく設定(容量の変更は何回でも無料)出来る事とデータの繰り越しが出来る事です。マメな人に向いていますが、設定の変更を忘れたり面倒だと思う人はやめた方がいいでしょう。

日本通信SIM(ドコモ回線)※おススメ!
1GB:290円(追加は220円/ギガ)
3GBの場合は730円(290円+(220円×2回))
290円は脅威的な値段だと思います。追加の220円/ギガも充分に安いレベルで家や職場にWi-Fiなどネット環境が整っている人であればかなり優秀な選択肢になると思います。通話にも優位性があり標準の通話料が他社に比べて安い事と格安SIMによくある専用の通話アプリを使う必要が無い事が素晴らしいと思います。主婦(夫)や高齢者などどちらかと言えば家に居る時間が多めの方にとってはベストですし、働かれている方にも悪くはありません。eSIMにも対応しているので2回線目として安い維持費で持つ事もありだと思います。

中容量(5~20GB)

マイネオ(au、ドコモ、ソフトバンク回線)
5GB:1,518円
10GB:1,958円
20GB:2,178円
金額としては安いとは言えませんがオプションの『パット放題Plus』(最大1.5Mbpsで使い放題)が385円/月(10GB以上のプランは無料)特徴です。1.5Mbpsが遅いか充分かはそれぞれですが、使えるレベルではあると思います。また通話の完全かけ放題1,210円は業界最安ではないかと思います。

HISモバイル
7GB:990円
小容量でも上げたHISモバイルですがこの容量が本命だと思います。7GBという他社ではあまり見ない数字なのでこの容量がベストな人がどこまで居るか分かりませんが、かなりのコストパフォーマンスです。仮に3GB追加しても10GBで1,590円なので他社と比較しても戦えるレベルです。

ワイモバイル(ソフトバンク回線)
4GB:2,365円
20GB:4,015円
安くないどころか高いと思います。ここを検討する価値のある人は自宅回線としてSoftBank Airを使う人か家族割が適用出来る人です。使い方によりますが、3人以上(主回線:1、副回線:2以上)で全員が4GBのプランなら考えてもいいかなという所です。別居の家族もOKなので高齢の親の回線を纏めるなどするのは良い選択であとは駅前やショッピングモール、家電量販店などに実店舗が多い事もメリットだと思います。

日本通信SIM
10GB:1,390円
小容量でも紹介しましたが、中容量でもおススメです。基本料金のコスパは最強で追加データも最安クラス(220円/月)。そしてこのプランには 『5分話し放題 』か『月70分まで通話無料』のどちらかが付いてきます。LINEなどで通話する人が圧倒的に多いので通話は不要だと言う人は多いですが、スマホではない人もそれなりにいる(ガラケー主義の人や高齢者)のと会社や店舗などへの連絡には必要です。

大容量(30GB以上)

楽天モバイル(楽天、一部au回線)
無制限:3,278円
通信エリアに入っているなら楽天モバイル一択です。プラチナバンドが導入され繋がらない不安が減る事が前提にはなりますが、楽天はモバイル事業の赤字とポイントの改悪ばかりが取り上げられていますが、無制限では最安でポイントも楽天モバイルユーザーを優遇する変更なので通信エリア圏内で楽天市場の利用率が高い人は選んだ方がいいと思います。

日本通信SIM
30GB:2,178円
またまた登場の日本通信ですが、こちらは無制限では無いので20GB超えて30GBに収まる(もしくは4ギガまでの追加)のであればこちらの方が楽天より安くなります。おススメと言う訳ではないですが、大手のサブブランド(ahamo、povo、LINEMO)の20GBプラン約2,700円に比べるとかなり安いので20GB前後の利用で悩む可能性のある人にはいいと思います。

大手キャリア
楽天の最大の問題は通信エリアとその品質です。大容量(もしくは無制限)を考える人はそれだけ使用頻度が高く、速度と安定性はより重要になります。その点を考えると値段が上がっても大手キャリアの品質を最優先する事を考えるべきだと思います。

まとめ

使い方によって全く違うプランの選択をする必要がある為、ベストチョイスは人によって異なります。多くのプランを考えると頭が痛くなり嫌になる人も多いですが、MVNO(格安SIM)の利用者が伸びないと大手はこれ以上の値下げやより良いサービスを提供しなくなります。菅元総理が総務大臣時代からの言い続けてようやくメスの入った通信業界をもっと活性化させる必要があります。これから通信量が減ることは無く増える一方で使えば使うほど通信会社が儲かるなら値下げも並行して行うべきで、その為にはライバル(脅威)になる存在が必要です。それが楽天モバイルであり、MVNO業者です。今は各社がキャンペーンでキャッシュバックやポイント付与、月額料金の割引などを行っています。これを機会に乗り換えの検討をしてみてはどうでしょうか。

固定費(通信費)の節約は効果絶大です。通信キャリアの乗り換えは自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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