最高値更新!!

22日、日経平均株価が終値で3万9098円68銭を付け、34年ぶりに史上最高値を更新をしました。おそらくご祝儀相場もあったとは思いますが、失われた20年、30年と言われて来た日本経済においてようやくと言ったところでしょうか。米国や欧州が株高になり、海外の投資家があぶれたお金を日本市場に持ち込んだのかもしれませんが、やっと日本経済が未来に向かって一歩進んだと思います。

世界の株価

同じ期間で世界の株価を見た場合
米国のS&P500は約10倍、英国のFTSEは3.5倍、ドイツのDAXは12倍、新興国などは比較対象にはなりませんが、経済規模や人口、国土を考えた時に比較される3ヵ国と比べると日本経済がいかに停滞していたかが分かります。米国がビックテックによって約10年間で大きく成長した事はよく知られていますが、ドイツも同等以上に伸びていますし、英国の3.5倍も3回の暴落(ドットコムバブル、リーマンショック、コロナショック)以外ではなだらかな右肩上がりで少し物足りなさはあるものの先進国の株価としてはお手本の様な上がり方をしています。

最高値は本物か?

最高値更新は喜ばしい事ですが、この株価は本物なのでしょうか? 一旦下がる事は間違いありませんが、その後は高値圏を維持してさらに伸びるのか?それともバブルの様に消えてしまうのか?
しばらくは高値圏を維持すると思いますが、今回の株高は日本経済の実力が伸びたとはとても思えないのでこのまま上がり続ける事は無い考えます。4万円台はすぐなので到達するでしょうが、4万5千~5万を目指して行く事はないでしょう。ただし物価や賃金が上がっていますのですぐさま下落する事も考えづらいです。結局はこれまでの日本と一緒で停滞、低迷すると予測をしています。
3万5000円~4万円の範囲で行ったり来たりだと思います。

日銀

衆議院の予算委員会で日銀の上田総裁が消費者物価の伸びが少し落ちたが賃金上昇を反映する形でサービス価格の上昇は続いている、デフレではなくインフレの状態だと発言しました。
いよいよマイナス金利解除→ゼロ金利解除→利上げへと向けて動き出す意思表示だと感じました。これで上げなかったら一体何の為に総裁やってんだと言いたいですね。

今後は

バブルからこの最高値更新まで間で日本市場に起こった変化として海外投資家の存在があります。海外勢の売買シェアが1989年12月の10%程度から2024年1月の60%程度まで大幅に伸びており、保有シェアも同じ期間で5%から30%まで増えています。つまり海外投資家が資金を引き揚げると株価は簡単に20~30%は下落すると言う事です。海外投資家が手を引いたのに日本人投資家がどんどん買うなんて事はありません。日本企業は今後、海外投資家が投資を続ける意味(価値)がある事を示し続ける必要があります。それが出来なければまた失われた30年の繰り返しです。冒頭に書いた様に高値更新は喜ばしいですが、あくまでも止まっていた時間が動き出しただけです。これからが本当の経済成長への道のりです。

終わりに

色々と否定的な意見ばかりを言いましたが、日本に住んでいる以上良くなって欲しいと思っています。この先、日本が世界のトップに立つ事は無いと思っていますが、№2の資質はあると思います。むしろ№2の資質はある意味世界一だとすら思えます。米国とっても日本が2番手に居る事がベストな形ではないでしょうか。少しずつでいいので日本経済(株価)が成長することを願っています。

今回の最高値はまだまだ本物ではありません。30年以上停滞した国への投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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