日本高配当株式

多くの人が夢見る配当金生活。投資上級者(玄人)は様々な指標を用いて銘柄分析を行い投資をしていると思います。しかし投資歴の浅い人や銘柄分析などが苦手な(もしくはそこまで時間が取れない)人は過去の実績から安定して配当金を出している米国株を中心にしている人も多いと思います。米国の配当銘柄で名前の挙がる企業はビッグネームが多く安定しているのも頷けます。しかし日本株にも高配当や連続増配銘柄は多数あり、税金の面で考えれば日本株の方が有利です。各々にメリット、デメリットはありますが、これから配当投資を考える人の参考になればと思います。

高配当銘柄

利回り何%以上を高配当と定義するかは様々ですが、ここでは4%前後を高配当の目安と考えています。4%に拘っている訳では無く税金分を差し引いた手取り額が3%程度だからです。
日本株ではおよそ300社がここに該当しますが、重要な事は安定的に同水準の配当が支払われているかで、特別配当などで一時的に増えている場合もあるので気を付けましょう。
高配当銘柄は他の銘柄に比べて減配のリスクも高いと言えます。

連続増配銘柄

米国株では25年以上の連続増配銘柄を『配当貴族』、50年以上を『配当王』と呼び高配当よりも人気がある様に感じます。日本株は『花王』が唯一でしたが最近になってようやく2社目の配当貴族銘柄が誕生しました。これまでの実績から今後は毎年増えて行く可能性が高いので日本株も連続増配銘柄のETFが人気になって来ると思います。連続増配は投資家にとっては嬉しい限りですが、経営陣は増配がストップしたり減配すると株価に大きく影響を及ぼす為、プレッシャーとの戦いになります。
減配リスクはもちろん、増配ストップの可能性にも注意しましょう。

非減配銘柄

これは増配を続けている訳ではないが減配をせずに配当を支払い続けている銘柄になります。高配当に該当する銘柄はあまりないですが、減配のリスクが少ないのは強みです。増配に関しても連続していないだけで増配されない訳ではありません。2024年1月で配当貴族(25年)は2社しかありませんが、40年以上の非減配銘柄は11社もあり、30年以上で見れば20社以上になります。安定が最大のメリットです。

投資信託

日本の個別株で配当投資を行うには銘柄分析や減配等のリスク以外に資金の問題があります。日本株は基本100株単位での売買になります。(1株から買える証券会社(銘柄)もあります。)
資金が少ない場合に個別株で投資を行うと分散が効かず高いリスクを取り続ける事になり一度の暴落で市場から退場を余儀なくされる事になります。それを回避する為にも日本株では投資信託で配当投資をする事をお薦めします。これまでは良い商品(手数料が安い)がお世辞にも多いとは言えませんでしたが新NISAの成長投資枠にも対応した素晴らしい商品が出ましたので紹介したいと思います。

商品名:SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
2023年末に設定された新しいファンドなので、様子見は必要かもしれませんが、早くも多くの資金が集まっているようでこのまま日本株高配当ファンド№1の座に君臨するの可能性は非常に高いと見ています。
おススメしたい一番の理由はなんといっても信託報酬:0.099%という衝撃の低さです。比較は難しいですが、他社の投資信託で「日本株」「高配当」と名前が入っているものと比べると7~10倍以上の差があります。そしてこのファンドが予定する配当利回りは4.5%で高配当狙いの人にとっても満足の数字ではないでしょうか。
①信託報酬が激安で②配当利回りが高く③分散(複数銘柄)も効いて④少額から⑤新NISA(成長投資枠)で買える。配当投資においては非の打ち所がない素晴らしい商品だと言えます。
これだけメリットだけを並べるとさすがに怪しくなるのでリスクも伝えておきます。

一番のリスクはタコ足配当の可能性がある(否定していない)事です。投資信託の配当(分配金)は構成銘柄からの配当金を元に支払われ(もしくは再投資)ますが、投資信託の中には元本を切り崩して分配金を支払う商品がありタコが自らの足を食べる様に身を削って配当を出す事からタコ足配当と呼ばれます。つまり分配金を出さない(再投資する)投資信託はタコ足配当の心配はありません。

2つ目は構成比率が均等荷重である事です。均等荷重とは構成銘柄の比率を企業規模の大小に関わらず一定の比率に揃える事です。デメリットではなくリスク(不確実な事)なので上振れする可能性もあります。銘柄の中でも小規模企業の業績がファンドの成績に与える影響が大きいのでそういったリスクを理解して投資する必要があります。

個人的には長期で考えると値上がりも配当も米国企業の方が期待出来ると考えていますが、定年が近い人やFIREを考えている人には為替のリスクも無く良い商品だと思います。もしドルコスト平均法で積立投資しかしない人で銀行に資金が眠っている人は成長投資枠の余った枠で買って配当をお小遣いにするのもありだと思います。

タコ足配当は資産形成に於いてタブーです。可能性がある商品への投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/


コメント

タイトルとURLをコピーしました