米国や先進国、全世界への投資を良しとしていますが、日本への投資はどうなのか?
日本に住んで今後も生活して行くのであれば日本が成長する事に期待するべきじゃないのか?
この様な考えを持つ人も多いと思いますが、結論としてはナシです。
個々には素晴らしい技術を持った企業も多く成長を期待したいですが、どれが当たるか分からない為投資信託に投資すると国全体の成長を考える事になり、イマイチ信用出来なくなると言う事です。
不安要素
日本株に投資する上でいくつかの不安要素があります。
過去のデータ(実績)から言える事が多いので今後は分からない(関係無い)と考える事も出来ますが、将来に強い自信が持てないのであればマイナス面をしっかりと把握しておく事は重要です。
目的が資産形成であるならば期待よりも不安を少しでも減らす事に意識を持って考える事をお薦めします。
株価成長
1989年末に過去最高の日経平均株価(38,915円)を付けて以降、更新すること無く34年が経ちましたが、ここ数年の株価は順調で2021年にはおよそ30年ぶりに3万円台に戻り回復の兆しが見えました。
ならば今後には期待が持てるのではないか? そう考える人もいるでしょう。
私は大丈夫だと思いますし、過去の最高値を更新する可能性も高いと考えています。
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では何が不安なのか?
答えは過去の株価低迷があまりにも長期間に及んだ事です。 今後の日本株は少しずつ上昇し最高値を更新するでしょう。怖いのはその後に来る低迷です。株価が高くなれば今度は暴落(下落)の可能性が出てきます。企業や機関投資家は過去の経験を踏まえバブル崩壊の様な大暴落を起こさない様に色々な手を打ちます。政府も危ないとなれば財政出動などで市場にお金を投入するでしょう。その結果ある程度暴落を防ぐ事は出来ると思いますが、極端な政策を打てなければ30年の低迷に逆戻りです。
言いたい事は20代の人で今後の投資期間が40年も50年もある人は次の高値更新まで待てる可能性はあります。しかし今40~50代の人は20年後、一向に増えない(もしくはインフレで目減りする)資産を取り崩す必要に迫られます。
暴落すると狼狽売りをしてしまうかもしれませんが、別の資産に移す事は出来ます。じわじわ下落し低迷するとその判断も出来ない事があります。これが株価成長が低迷する事の不安要素になります。
円安
ここ2年くらいで急激に円安が進み150円を突破しました。政府の為替介入などで抵抗もありましたが、市場の流れに任せるとこれくらいの水準は当然と言えます。 今流行りの米国株をドルで保有している人は含み益が爆増したり、輸出企業の業績も回復し恩恵を受ける部分も多いのは事実です。
しかし日本は原油や液化天然ガスなどの資源は輸入頼みで、主要な穀物(とうもろこし、小麦、大豆)も大半を輸入で賄っているのが現状です。円安の時はこれらの輸入価格が上がりそこから生産される商品の価格も必然的に上がります。電気、ガス、食品と家計への影響が非常に大きく替えがきかない為に値上がりしても買わざるを得ない状況です。 価格の上昇に併せて賃上げが出来る大企業や一部の優良企業はいいですが、厳しい営業が続く中小企業(日本企業の約99.7%)ではそれほど賃上げが出来ず、そこで働く人々の生活は少しずつ苦しくなって行きます。
会社勤めのうち約70%が中小企業で働いており、それらの人々の購買力が上がらないと日本経済の長期的な成長は望めず、株価低迷の大きな要因になります。
日本株への投資はアリかナシか?②に続く
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