推定無罪!ではないのか!?

2026年のワールドカップ出場を目指すサッカー日本代表のアジア2次予選・北朝鮮戦(2連戦)のメンバーが発表されました。ビッグサプライズはやはり大ベテラン長友佑都選手の代表復帰でしょう。中山雄太選手がケガで不在と言う事もあり、限定的になる可能性は高いと思いますが平壌(北朝鮮)という異質な場所で戦うメンバーにとっては心強い選手が戻ってきたと言えると思います。しかし今回注目したいのはもう一つの注目だった伊東純也選手です。メンバーに選ばれると思っていただけに残念でなりません。今回は伊東選手の言葉と共に状況を考えて行きます。

復帰待望論

2022年のカタールW杯以降は久保建英、三苫薫の両選手と並んで代表のエースに位置付けられ、その実力を発揮し続けた伊東選手の代表復帰は待ち遠しい限りです。昨年のアジアカップは伊東選手が途中離脱した直後の敗退とあってその声はより高まっている様に感じます。所属チームのスタッド・ランス(フランス一部)では順調にプレーを続けている為、今回メンバーから漏れた事は悪い意味でサプライズでした。

日本という国

代理人弁護士を通して語られた伊東選手の言葉は非常に重いものだと思いました。伊東選手は先だってサッカー協会関係者と話し合ったうえでの「招集なし」について「代表には戻りたいけれど、日本という国が難しくて、その環境を整える事が出来なかった」と語っています。「日本という国が難しい」重いと同時に悲しくもありました。難しいというのはもちろん、一度でも週刊誌等で報じられてしまうと影響が大きく、本人はもちろんチームもサッカーに集中出来ないと言う事です。
この国は推定無罪ではなかったのか?
事実が分からずとも何かが報じられたら終わりなのか?
有名(著名)人はそんなリスクを背負う必要(義務)があるのか?
税金から給料を貰う政治家や公共の電波に出て活躍する(ギャラを貰う)芸能人ならまだしも自身の努力によって活躍した人がそこまで不利を受ける事があっていいのか?
代表は監督を中心に協会で話し合って選ばれるので他意は無いと言えばそれまでですが、会見で森保監督が「彼が落ち着いて生活、プレーができる環境にならないと想像している」とコメントしています。つまり実力ではない部分で代表から漏れたと認めています。そんな理不尽がまかり通る「日本という国」ただただ残念です。

今後の展開

伊東選手側は「虚偽告訴罪」で逆告訴、さらに2億円超の民事訴訟を起こしました。女性側が刑事告訴した「準強制性交罪」も含めて同様な判断が下されるのか注目されます。伊東選手は代理人弁護士に対して「徹底的にやってください」と一歩も引かない姿勢を見せているので伊東選手側からの告訴取り下げは無いでしょう。万が一女性側が取り下げると虚偽を認めた事になるので結果、伊東選手側の勝ちになりそれは民事訴訟にも影響を及ぼすでしょう。テレビでコメンテーターをする弁護士の中には2億は相手をビビらす目的だとか言う人もいますが、個人的にはむしろ少ないくらいだと思います。一般人に比べて明らかに大きな被害(バッシング)を受けていますし、何よりもサッカー選手として今まさにピークを迎えクラブや代表で素晴らしいキャリアを積み上げ様とするこの時期に受ける被害を考えれば全く高いとは思えません。
性的な問題で女性側が訴えを起こす事は非常に勇気のいる事でそれだけの思いを持って訴えを起こされたので判決が出るまでしっかりと戦って欲しいと思います。どちらの言い分が正しいにしろ、今後同じ問題(性加害も虚偽告訴も)が起こらない(起こすとどうなるか)為にもグレーで終わらない事を願っています。

終わりに

伊東選手や女性側の言い分、訴訟内容よりも判決を受けていない人間が不当な扱いを受けている事に不安を覚えます。性的な問題は世界的にも厳しい目で見られる事が多く、裁判等で判決が出れば重い量刑と社会的抹消は避けられませんがそれが立証されるまでは平等に扱われるべきであると思います。その意味ではフランスのサッカーリーグは正当な判断をしていると思います。今回代表に呼ばなかった事について実力ではなく、現在の環境を理由とした事は今後もこの問題が解決するまで呼ばないと言ったのと同義だと思います。もし裁判が長引いたら伊東選手の代表キャリアはこのまま終わってしまうのでしょうか?そんな事があってもいいのでしょうか?

訴訟内容をハッキリと否定している人への誹謗中傷こそ罪だと思います。推定無罪は大原則。
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