投資額の決め方

新NISAの開始にあわせて資産運用を考えている人は多いと思います。これまでのNISA(つみたてNISA)で投資をしていた人は投資枠が多くなる事で銘柄選びを楽しみながら悩んでいる人もいるでしょう。
これを機に投資を始めようと考えている人はリターンは?投資額は?投資期間は?など、分からない事も多いと思います。無理のない範囲で始めて成績は市場に任せればいいのですが、結果として目標額に届かなかったり将来に不安が残ったりすると、もう少し頑張っていれば良かったと後悔する可能性があります。そうならない為にも月々の投資額を決めてそれを達成出来る様に努力しましょう。

必要額(≒資産総額)

将来必要な資産額は人それぞれですが、計算式は一緒です。
必要額=(生活費(年額)ー年金(年額))×生存年数これだけです。
必要額を計算する上で気を付けるのは細かすぎない(特に生活費)事と必要額と貯めるべき資産の総額は一緒では無いと言う事です。

生活費

老後の生活費を計算するのは難しいです。 食欲や物欲が減り、医療費が増える事が普通ですが、引退後に趣味が増える人も多いですし、病気をしない人もいます。分からない事が多すぎるので現在の生活をベースにして大まかに考えます。
減らしても生活水準が変わらない物を引きます。
貯蓄分(投資分も):老後(引退後)は使うフェーズなので必要無し。
住宅ローン:ある人のみ(家賃は生活費)
保険:積立保険や医療保険でも払込期間が決まっている物
これ以外は人それぞれになるので、必要が無くなる物を考えてみてください。
一例として仕事帰りのポーツジムや通勤時に読む定期購読などのサブスクサービス、仕事帰りに飲んで帰る人は無くす必要はないですが、回数は減ると思います。
ここまでを収入から引いた額が生活費①(余裕あり)になります。
生活費①から交際費や旅費などの遊興費(お小遣い)を引いた額が生活費②(最低限)になります。
※毎年の旅行や記念日のお祝いなど欠かせない物は引かない様にして下さい。
細かい計算が苦にならない人は詳細な金額を算出するのもいいですが、面倒な人はここで出た生活費①と②の間に収まれば良しとするくらいで大丈夫です。

年金額

今後、働く期間によって変わるのである程度の予測になります。会社員で50歳以上の人は年金定期便におおよその受給額が書いてあります。それよりも若い人は次の計算式で簡易計算すれば大丈夫です。
平均年収(万円)×勤務年数×54.81=老齢厚生年金(年額)
平均年収には賞与も含んで、勤務年数は今後の予定年数を足して計算してください。
ここで出た老齢厚生年金額に老齢基礎年金(国民年金部分)を足した金額が年金(年額)になります。
※2023年度の老齢基礎年金は79.5万円(満額納付の場合)になります。
例:平均年収400万円の場合
20年勤務:約123万(44万+79万)
30年勤務:約145万(66万+79万)
40年勤務:約167万(88万+79万)
転職などで平均年収や勤務年数が分かりづらい人は会社員として働いた期間の総収入×54.81で大丈夫です。
これは会社員一人の計算ですので配偶者が居る場合はその分の国民年金や厚生年金をプラスして算出してください。

生存年数

これは完全に個人の予測になります。厚生労働省は寿命100年時代を見据えて老後(65歳~)資金の計算は30年で試算をしています。 健康寿命(72~75歳)や平均寿命(81~87歳)を基準に考える事もありますが、個人的には老後は20年もしくは25年で考えれば大きくズレないと思います。
※老後とは年金を貰い始めてからの期間と考えています。

老後期間を長く取ると長寿に対する不安は減りますが、必要額が大きくなり貯める事が出来るのか不安が大きくなります。不安を抱えての生活はストレスになるので今に重きを置いて考えましょう。

続きは投資額の決め方②で。老後資金はあくまでも自己責任です。
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