半導体銘柄

コロナで一時的に供給不足になった事を除けば半導体需要は年々拡大しておりその上昇スピードは目を見張るものがあります。AIだEVだと言われていますが、その開発には全て半導体が関わっており需要が無くなる事は考えられません。半導体はより小さく、より高性能を求めて日々激しい開発競争が繰り広げられています。半導体銘柄は景気敏感株に分類され、上昇も下降も変動が大きい事が特徴です。しかしAIやEVなど次々と新しい技術(製品)が市場に登場する昨今の背景を考えると半導体セクターは堅調で下降トレンドに入っても長く続かない事が予測されます。今回はそんな半導体セクターへの投資を考えて行きたいと思います。

半導体銘柄

半導体銘柄はGAFAMやテスラ、ネットフリックスの様に消費者が直接サービスを利用したり、商品を購入したりする訳ではないので、一般的には半導体大手と言われても聞き馴染みが無い銘柄ですが投資界隈(特に米国株)では超が付くほどのビッグネームばかりです。最近では日本の主要企業8社(トヨタ、ソニー、NEC、三菱UFJなど)の支援を受けて設立された「ラピタス」が北海道(千歳市)に工場を誘致した事や半導体大手の「TSMC」(台湾セミコンダクター)が熊本に大規模な工場を稼働させ多くの雇用が産まれている事などがニュースで取り上げられています。
一口に半導体といっても様々な種類や工程があり、各社がそれぞれに強みを持っている為同じ業界でも共存しあえる部分は多く複数の企業が同時に伸びる事も充分に考えらます。
ではどの銘柄に魅力があるか挙げてみたいと思います。

エヌビディア(NVDA)

現時点で半導体銘柄の時価総額№1企業です。その規模はGAFAMに迫る勢いで多くの優良企業がひしめき合う同業界においても半導体と言えば「エヌビディア」と言えるくらいの勢いで上昇して来ました。
株価は直近10年で100倍以上になっており、化物と言っても過言ではありません。

TSMC(台湾セミコンダクター)

先ほども名前が挙がりましたが世界最大の半導体受託製造企業で多くの優良顧客を抱える業界の巨人です。アップルなどのビッグテックの他に同じセクター内のエヌビディアやインテルも顧客でその基盤は揺るぎないものがあります。唯一の懸念点は名前の通り本社が台湾にある為、中国問題が付いて回ることです。株価はコロナ禍でも伸び最高値まで行きましたが、2022年の下落相場でおよそ半分にまで下がりました。現在では8割方回復したので今後の高値更新に注目です。

インテル(INTC)

こちらは名前を聞いた事がある人も多いと思いますが約30年に渡り、半導体メーカーの世界第1位に君臨する超大手企業です。パソコン向けに圧倒的な強みがあり、そのシェアは50%を超えています。世界中に事業所を置きその規模をさらに多く広げようとしています。近年はAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の急激な追い上げによりそのシェアを維持出来るか大事な局面を迎えています。株価もコロナ禍の下落後に一度は回復しましたが、現在は2022年の再下落からの回復途中と言ったところです。

投資判断

このセクターには上記3銘柄以外にも有望な企業(AMD、ブロードコム、ASMLなど)が多数あります。正直どの企業も上昇の期待値は高く甲乙つけがたいです。数年の短期で考えればエヌビディアは安泰と思われますが、中・長期で考えるとそのエヌビディアさえも追い越す企業があってもおかしくありません。そしてその企業を当てれる自信もありません。半導体セクターの伸びに期待は持てるし、現在の上位陣はしばらく安泰、次に出てくる企業も2、3番手集団にすでに居ると考えられる。
結論として個別は辞めた方が無難だと判断します。

第一候補

やはり第一候補は『SMH』(ヴァンエック半導体ETF)でしょう。2022年の下落(約40%)など少し怖さもありますが、株価は10年で10倍以上と見事な成績で経費率も0.35%と高くない水準である事を考えれば許容出来る範囲だと思います。懸念点は対応する投資信託もしくは東証ETFが見当たらない為、ドル建てで購入する必要(為替リスク)がある事とエヌビディアの比率が20%を超えている事です。株価同様、為替の未来も分かりませんが今の140円台後半は安くないですし、この水準を基準に推移する事も考えづらいので出来れば円建てで買える方が助かります。特定銘柄の比率が高くなる事は仕方ないですが、これ以上高くなる様なら個別株に切り替える方がリスク以上に旨味が多いと思います。

第二候補

第二候補は『グローバルX半導体ETF』(東証:2243)になります。こちらはフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)に連動する事を目指したETFになります。構成銘柄は『SMH』とほぼ一致しており違いは構成比率です。円建てで買えてエヌビディアの比率も高すぎない事を考えればこちらの方が理にかなっていると思えます。こちらを買った上でもし『SMH』の方がパフォーマンスが良ければエヌビディアを個別で買えば似たような値動きになるのではないでしょうか。

第三候補

第三候補というか気になっている商品ですが『グローバルX 半導体関連-日本株式ETF』(東証:2644)です。ここまで海外の半導体企業を見てきて急に日本の会社かと思われるかもしれませんが、冒頭でも書きましたが半導体は非常に幅の広い分野なので日本の半導体企業が世界的にシェアを取っている分野もあります。つまり日本企業も充分に成長期待が持てると言えます。新興のラピタスなどが組み入れられるくらいに成長すれば魅力的な投資先になるかもしれません。

まとめ

世界的な需要を考えれば半導体は今がトレンドだと思うので集中投資は非常に面白いと思います。しかし短期的な考えなので辞め時が重要になります。長期で積み立てる様なやり方は良い買い方とは言えないと思います。個人的にはあと5年もしくはもう少し短い可能性も考慮して投資すべきだと思います。ポートフォリオのコア部分をインデックス投資で考えるなら上位企業の多くはS&P500に含まれているのでそちらで関節的に長期投資をする事になるのでセクターへの集中投資は短期で手を引く事を考えた方がいいと思います。今しばらくは驚異的な伸びを見せると考えて投資して行きます。

「半導体を制する者は世界を制する!」かもしれません。集中投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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