保険はどのくらい必要なのか?

最近テレビで保険のCMを見る事が増えた様な気がします。もちろん見てる番組によって違うのでしょうが、やたらと目に付きそしてフレーズが耳に残ります。昔から多かったとは思いますが、ネット保険が増えたからか本当に多くなった様に感じます。テレビだけでなくネット広告も目にしますが、これだけ広告が増えるのは儲かっているのか、それとももっと売らないと潰れるのか保険会社の真意は分かりませんが、日本人は保険に入り過ぎと言われています。実際に保険が必要なのか考えて行きましょう。

結論

まずは結論ですが民間の保険で入る必要がある物は下記3つで、しかも全てに入る人はかなり少ないと言えます。入る必要(もしくは可能性)がある保険は火災保険、損害保険、死亡保険の3つです。
ただし損害保険は車(バイク)もしくは自転車を運転する人が入る「対人対物(無制限)の損害保険」のみ、死亡保険は子供(もしくは自活出来ない身内)が居る場合のみです。つまり一人暮らしもしくは働いている(働ける)パートナーと暮らしていて、車両を保有していない人は火災保険のみになります。少子化に加え結婚しない人が増えて車の保有率が下がっている事を考えればその傾向はかなり強くなっていると思います。

火災保険

火災保険は持ち家であれ、賃貸であれ加入義務があるわけではありませんが購入(賃貸契約)時は勧められる事がほとんどです。火災保険は契約内容にもよりますが、火災だけでなく風災や水災、水漏れや破損・汚損、外部からの被害(物体の落下や破壊行為)、盗難まで保証範囲になります。近年は想定外の台風が毎年の様に発生しますし、何よりも主である火災が発生した場合に自身の家や部屋だけで被害が収まる事は少なくほとんどの場合、近隣へも被害が広がります。その際に発生する弁済額を個人で払える人は少数でしょう。その点からも強制ではなくても入って置くべきだと思います。
注意点としては賃貸の契約時に不動産屋から勧められる保険は安くない場合が多いので自分で探す方がいいと思います。

損害保険(対人対物無制限)

車を所有(運転)する人は常に事故を起こす可能性と背中あわせです。そして事故を起こした場合の被害の大きさは甚大で、対象物が無事で済む確率はかなり低く弁済金の発生は確実です。中には(特に人の場合)元に戻らない事もあり得ます。そのリスクを考えると保険に加入する価値は非常に高い(と言うか入らないと危険)と言えます。
最近は自転車による重大な事故も増えており、自転車保険の加入義務(もしくは努力義務)がある都道府県が多くなりました。自転車事故の怖いところは子供が起こしてしまう可能性が高いところだと思います。小学校高学年にもなれば行動範囲も広がりそれに比例して確率も高くなるでしょう。そして対象となる相手が高齢者や小さい子供になると成人に比べて被害(弁済)が大きいのは明らかです。発生の可能性を考えれば自転車保険は加入義務の有無に関わらず入るべきだ言えます。
新たに「自転車保険」に入らなくても火災保険や自動車保険の特約、クレジットカードの付帯保険などでも「個人賠償責任保険」があれば大丈夫ですが個人賠償責任保険は自身への補償は無いのでその点だけは注意しましょう。
なお、自動車の車両保険はコスパが良くないのでおススメしません。傷が気になる人や気に入った車に綺麗な状態で長く乗りたい人は別ですが、移動手段としての価値(正常に走行する)を守るだけであれば必要無いとなります。

死亡保険

死亡保険は必要な人だけが必要最低限の額だけ入るべきです。まず第一に死亡保険は残された人の生活を守る為であって贅沢する事を計算に入れてはいけません。例えば夫婦共働きの二人世帯で片方が亡くなった場合は残された一人は家賃(賃貸の場合)の安い部屋に引っ越してそれまで通り働き続ければ生活はしていけるので保証はゼロでも大丈夫です。子供が居てる場合は一人で支えるの苦しいですし、何より小さい間はフルタイムで働く事も難しいのでそこを保険で賄う事を考えて加入すべきです。
あくまでも死亡した場合のみ支払われる掛け捨ての保険のみが対象で、間違っても満期返戻金のある貯蓄性を持った保険は論外です。死亡保証以外の部分は自身で新NISAなどで運用する事を考えましょう。

まとめ

日本は公的保険が充実している為、実際に支払う医療費はそこまで多くならないので医療保険は必要無い(もしくは最低限)と考えて問題無いです。入院を伴う療養の場合に個室を希望するなどは別途必要になりますが、入院日数は昔と比べて減少傾向にあるのでどうしても耐えられない人以外は大部屋で我慢しましょう。医療保険だけでなく死亡保険の貯蓄部分もそうですが、保険に加入するのではなくその費用を自身で積み立てて(もしくは投資して)置けばその時が来ても大丈夫です。これから保険を考える人は一旦立ち止まって考える事が出来ますが、すでに入っている保険を解約する事には抵抗を覚える人は多いと思います。その際はこれから払い続ける金額を計算して少ないと思えるならそのままでいいですが、高いと感じるなら思い切って解約をしましょう。当たり前ですが我々が支払う保険料には保険会社の手数料が入っています。手数料を最小限に抑える事は投資であれ保険であれ長期運用を考える時の鉄則です。価値のある商品(サービス)にだけ費用を掛けましょう。

無駄遣いを保証してくれる保険があれば入りたいです。保険加入は慎重に。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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