一歩先いくUSテック・トップ20

大和アセットマネジメントから新しい投資信託『一歩先いく USテック・トップ20インデックス』が3月13日に設定される事になりました。名前だけ見てもあまりピンと来ないと思いますが、株クラ界隈では少し前から話題に上がっていました。今回は話題の投資信託について見て行きたいと思います。

商品概要

名称:一歩先いく USテック・トップ20インデックス
運用会社:大和アセットマネジメント
運用開始日:3月13日
ベンチマーク:FactSet US Tech TOP20指数(配当込)
管理費用:0.495%(税込)
新NISA成長投資枠で購入可

聞きなれないベンチマークですが、米国の大手IT企業20社への集中投資と考えて問題ありません。国内ETFとしてGlobal X Japan株式会社が運用する『グローバルX USテック・トップ20ETF』(2244)の投資信託版になります。

構成銘柄

構成銘柄は年2回の入れ替えがある為、固定されていませんが基準は世界をリードする米国テクノロジー企業で5つのサブテーマ(自動化・クラウド・コンテンツ・eコマース・半導体)の中で時価総額と流動性を見て選ばれます。少し分かりにくいですが、半導体やAIなど今が旬の産業に関わる大企業の20社に集中投資する事になります。つまりS&P500やナスダック総合と同様に「マグニフィセント7」が上位にランクされています。ただし各銘柄の上限比率が8%となっているので特定の銘柄が飛び抜けて高くなる事はありません。(年2回のリバランス)
現在はトップのエヌビディアが10%弱、20番目のネットフリックスが2%弱の比率になっています。
業種の内訳は情報技術が約58%、一般消費財が約21.5%、コミュニケーションが約15.6%、ヘルスケアが約5%となっています。今後は健康志向の高まりを受けヘルスケアがどこまで伸びるのか、そしてコミュニケーションでメタバース(仮想現実)がどれだけ世の中に広がるかに注目する事になると思います。

比較①

この投資信託を考える上で比較対象となるのは「iFree NEXT FANG+インデックス」になります。両社の共通点はハイテク大手への集中投資である事ですが、少しずつ違う部分があります。
※名称が長いので「一歩先」と「FANG+」とします。
組入銘柄数 一歩先:20 FANG+:10
組入比率  一歩先:上限8% FANG+:10社均等
銘柄入替え 一歩先:年2回 FANG+:入替えはあるが4社(FANG)は固定
管理費用  一歩先:0.495% FANG+:0.7755%
現時点でFANG+の組入れ銘柄10社のうち9社が一歩先にも入っている為、両者の差は少ないと言えます。銘柄が少ない事と経費率が高い事からFANG+の方が尖っていて、一歩先は少しマイルド(充分尖っていますが)と言えますが両方ともが伸びる可能性は高いと考えます。差が付くのはFANG+の固定4社のパフォーマンスが低迷した時と一歩先にしかない11銘柄が急騰した時ですが、どちらの確率が高いか予想は非常に難しいです。

比較②

もう一つの比較はETF(グローバルX USテック・トップ20ETF)で買うか投資信託(一歩先)で買うかです。管理費用の差(0.0825%)を気にするかどうか。投資額が大きくなれば少し気になりますが順調に資産が増えていれば気にならない額とも言えます。定額(端数無く)で購入したいなら投資信託、指値(狙った金額)で買いたいならETFになります。個人的にはETFでの購入がいいのではないかと考えています。理由は短期での売買は考えていませんが、自信を持って長期保有が出来るかどうか不透明だからです。売るにしても買い増すにしてもETFの方がスピードが早いので当面はETFで行こうと思います。

終わりに

一歩先は(現時点で)非常に良い商品だと思っています。FANG+も爆発力(暴騰)は期待出来るので悩ましい限りです。一方に絞る必要は無いかもしれまんせが、被っている部分がかなり大きいので両方買うメリットはあまりありません。両方に手を出したい人は新NISAのつみたて枠でFANG+を成長投資枠で一歩先(もしくはETF)を買う方法が良いかと思います。ただし米国のハイテク大手にかなり集中投資をする事になるので覚悟は持って臨まれます様に。

資産形成の基本がインデックス投資である事を忘れない様に。尖った商品への投資は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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