ちょっと怖い

重要指標の一つであるアメリカの雇用統計(1月)が発表されましたが、改めて米国経済の強さを知らしめました。雇用統計の結果はどの様な影響があるのか?それによって資産はどうなるのか?
資産運用を始めて数年経ちますが、最初は株(投資信託)を買うのにドキドキしながら買っていたのに資産が増えてくると毎月の入金額以上の額が1日で変動します。増えると嬉しい反面怖い部分もあります。今回は雇用統計の結果と資産の動きを見て行きたいと思います。

雇用統計

米国雇用統計とはアメリカの雇用情勢を調査した統計で重要な経済指標の一つです。毎月第一金曜日に発表され「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」など10数項目が公表されます。 GDPで見ると世界の約20%は米国で、その米国経済において個人消費の割合は約70%を占めており、米国経済の良し悪しは個人消費が増えるか減るかに左右されます。

非農業部門雇用者数

予想:18万人増
結果:35万人増
予想を大幅に上回り、賃金の上昇率も高く現在の労働市場の勢いが強い事が示されました。雇用者が増え、賃金が上がると個人消費は増え(もしくは維持され)ます。つまりお金が循環する(経済成長する)為、FRB(米国の中央銀行)は利下げを先送りにする可能性が出ました。利下げを想定して売られていたドルが買い戻され再び急な円安(146円→148円/ドル)を引き起こしました。冒頭でお話しした怖い面とはこの事でドル建てで資産を持っていると大きく変動します。

米・1月失業率

予想:3.8%
結果:3.7%
失業率は算出方法が変更になった為、過去との単純比較は出来ませんが予想よりは少し良かったです。また失業率は2年連続で4%を下回り過去50年で最長を記録し、労働市場が堅調である事が示されました。当たり前ですが失業率の低下は経済活動が順調で景気が上向いている事を意味します。また時間あたりの平均賃金はインフレ目標である3.0~3.5%を大きく上回っており(4.5%)こちらも失業率同様に利下げを遠ざける(まだ早い)事を裏付ける結果となりました。

資産

米国雇用統計の結果が自身の金融資産にどのような影響を与えたのか考えて行きたいと思います。現在資産の約8割がドル建ての資産(個別株とETF)で円建ても含めたリスク資産全体の米国割合は約95%です。つまり極度の米国依存状態の為、米国の経済状況や為替にものすごく影響を受ける様になっています。ハイテク関係が多めでディフェンシブと景気敏感株(半導体)が次いで多くなっています。ハイテク関係はしっかりと利益が出ているので多少の下落には耐えられますし、ディフェンシブも底堅くマイナス圏にまで落ちる可能性は低いと思います。しかし大きな伸びを期待して買った半導体関連が2022年軒並みマイナスで2023年の回復でようやくプラス圏に入ったところです。今後も目が離せないまさに敏感株です。

変動幅

やはりハイテクと半導体の変動幅が大きく1%は当たり前で2%超の変動もよく見られます。これら2つがポートフォリオに占める割合は8割を超えているのでこれらの変動幅がほぼそのまま資産の変動に繋がります。コロナショックの様な暴落(サーキットブレーカー発動)はどうにもならないので気になりませんが、たとえ0.1%でも下落が続くと不安は大きくなります。そんな中で為替の影響が重なると幅はさらに大きくなり見てられません。自身の資産の変動幅は±2%程度ですがそれで落ち着かないなら個別株はやるべきではないと改めて思いました。

変動額

本格的に資産運用を始めた時に10万/月の入金を目標に始めました。最終的には総額で1,500万円を投入出来ればあとは運用のみで行く予定です。まだ目標の半分を超えたところですが、運用益を加えれば1,000万は超えているので日々の変動額が10万を超える事はあり、最大で30万円程度の値動きを見せた事もあります。30万は一月の生活費すら超えて来るので、減ればもちろん悲しいですが増えても嬉しさに怖さが付いてきます。ギャンブルや宝くじでも一度に30万円なんて当てた事は無いのでそれが日々の中で増えたり、減ったりする状況に免疫が無く怖さが勝ってしまいます。

考え方

あと数年で目標の入金額に達しますが、それで終わりではなくその後もずっと運用は続きます。つまり怖さも付いてまわる事になります。怖さを無くす(減らす)為には値動きに慣れるか無リスク資産(現金かもしくは債権など)を増やすしかありません。慣れは時間を掛けて経験するしかないので慣れればラッキーくらいの気持ちで取り組みます。残された道は無リスク資産の割合を高める、いわゆる「カウチポテト」ポートフォリオ(リスク:無リスク=50:50)の比率にする事になります。株式がどこまで伸びるか分かりませんが、入金分の1,500万を目標に貯めて行こうと考えています。

まとめ

雇用統計などの指標に株価が左右される事は過去が証明しておりこれも慣れるしかないと思います。コロナショックの様な暴落もこれからの投資人生で1度や2度は直面するでしょう。つまり日々の値動きも数年に一度の暴落も慣れるか紛らわす(負担を減らす)か投資を辞めるかしかありません。投資を今後も続けるならば選択肢は慣れるまで紛らわすしかないので覚悟を決めて少しでも進むしかないと思います。いつまでもビビッて投資出来ないのは機会損失になり結果として損をする事にも繋がります。

経済指標に左右されず投資出来るまで頑張りましょう。暴落への準備は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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