株価上昇、下落そして

13日の東京株式市場で日経平均株価が一時38,000円(終値は37,963円)に到達しました。これは実に1990年以来34年ぶりの高値でいよいよ過去最高値(38,195円)更新が間近に迫ってきました。しかし一方で米国は同日に発表されたCPI(消費者物価指数)の上昇率が市場予想を上回った事から利下げ期待が後退し大幅安となりました。日経平均も影響を受けて本日の株価は軟調だと思われます。昨日からの乱高下を見て行きましょう。

日経平均株価

13日の終値は前日比+1,066円と大幅に上がりその上昇幅は過去17番目の大きさになりました。上昇幅トップ20の多くは2000年以前の数字でそれ以降にランクインしたのはリーマンショック、チャイナ(ギリシャ)ショック、コロナショックと世界的なショック(株安)後の反発時のみでした。現在の日本の物価上昇(インフレ)が適切なのか分かりませんが、バブル期同様にインフレを背景に株価が上昇している事は事実です。ただ空売りの金額も上昇している様で下落を恐れて(もしくは期待して)いる投資家も多いと言えます。

米国株

NYダウ:-1.35%
ナスダック:-1.80%
S&P500:-1.37%
米国株は3指数揃って下落しました。原因は消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を上回った事です。
つまり予想よりも市場は伸びていると判断された為、高まっていた利下げ期待が遠ざかり市場から資金が出て行きました。特に大手(GAFAMやテスラ)が大きく下落した事で全指数に影響が出ました。この影響は14日の日経平均にも響くを思われるのでおそらく前日の上げ幅を相殺するくらいの下落も充分に考えられます。

為替

株価同様に利下げ期待が後退したことでドル買いが入り円安が進みました。3ヶ月ぶりに150円を記録しすでに151円にも到達しそうな勢いです。日銀が本気かつ急いで利上げを行わないと手遅れになってしまいます。これまで何度も匂わせ的な発言を繰り返して来てもう限界だと多くの人が感じていてもまだ上げない、おそらく米国が利下げして円高に動いたらまた先送りする、これをまた繰り返すのでしょう。いつ上げるのか、今でしょ!

今後は

ここまで上昇を続けて来た日経平均は早晩、最高値を更新するでしょう。しかしその先は不透明と言うか暗いと思います。株価は短期で見れば上がると思いますが、中期で考えると上昇から下落そしてさらに下落(もしくは低迷)へと向かうと考えています。理由は現在の上昇が本当の実力ではないと見ているからです。割安と見た外国人投資家や機関投資家によって買い支えられているだけで砂上の楼閣の様に見えます。新NISAが後押しをして日本の個人投資家が日本株を支える様な流れになれば活路は見えると思いますが、つみたて枠も成長投資枠も上位は全て米国もしくはグローバル系でほぼ占められており日本への投資比率が圧倒的に少ない事が分かります。

終わりに

金利を上げると市場に流れる資金が少なくなる為、経済が停滞する(冷え込む)可能性が高くなり、それを心配して利上げを行わない(ずっと先送り)のだと思いますが、ゼロ金利が続く中でもメガバンクは恐ろしいほどの収益を上げました。これを市場い吐き出す様に誘導すればいい、つまり政策金利が上がっても銀行が企業に貸し出す際の金利を上げなければ企業は今までと同様にお金を借りて市場に資金が流入・循環するのではと考えています。銀行はどうなるんだとなりますが、ゼロ金利(マイナス金利)禍で利益を上げたと言う事は利ざやで稼いでいる訳(主軸)ではないので収益に影響は及ぼさないでしょう。それよりも確実に返済出来る企業が増えた方が銀行にとっても有益だと思います。

何かが上がれば(ドル高)何かが下がり(株安)ます。米株も日本株も投資は自己責任。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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