日経平均株価が史上最高値を更新し4万円にタッチしましたがその後は軟調、3％近い下落もありこれまでの力強さが失われつつあります。ビットコインも高値更新し、こちらはまだ強さを保っていますがやはり上下動は相変わらず激しいです。そんな中で金価格がどんどん上昇してします。現物資産である金は利息も産まないですし、宝石などの貴金属は盗難のリスクもあります。資産運用ではなくアクセサリーとして金製品（指輪やネックレスなど）を保有しており、知らないうちに資産価値が上がっている人が増えており、今が売り時とみて金の買取店に持ち込む人が急増している様です。現在の『金』の状況を見て行きましょう。
投資価値
現在の価格は1ｇ＝10,000円を超えており、10年前から比べて倍以上に上がっています。実際には停滞する期間もありましたので、停滞が終わり上昇を始めてからで言えば約5、6年で倍になっています。
今流行りのエヌビディアや半導体などの個別銘柄に比べると物足りなく見えるかもしれませんが、倍になるまで5年なら年率約14％、10年なら年率約7％と充分に投資価値のある成績と言えます。
メリット
やはり最大のメリットは価値が無くならない事と急激な下落の見込みが少ない事でしょう。暗号資産の様に目に見えない物ではなく、実物として存在する事は安心感がありますし、量にも限り（埋蔵量）があります。地球上に残る金はオリンピック用のプールに換算して約1杯半分（約7万トン）と言われていますが、採掘が不可能な場所を除けば実質1杯分（約5万トン）で、今のペースで採掘が進めば20年程度で掘り尽くしてしまいます。これまでに人類が採掘してきた金の総量が17万トンなので約30％増えるだけで打ち止めになり、そこからは奪い合い（マネーゲーム）になります。欲しがる人が居なくならない限り、価値を保ち続け大幅な下落も無ければ起こらないと考える事が出来ます。
また投資と考えずに貴金属（アクセサリー）として金商品を保有する人は満足度の高さと保証（いざという時に売れる）を同時に得る事が出来るので良い選択肢だと思います。
デメリット
今から金を投資として考える人はネット証券などで購入する事がほとんどだと思うので盗難によるリスクはほぼ無いと言えます。そうなると残るデメリットはやはり利息を産まない（複利効果が期待出来ない）事でしょう。現金や日本の国債、利息がほとんど付かない銀行預金に比べると上がる可能性がある分マシですが、やはり投資と捉えるなら複利効果が無い物を投資のメインにする事はあまりおススメ出来ません。インフレ対策として現金を金に換えておくのはありだと思いますが、金価格の上昇を見てさらなる値上がりを期待する様になったら対策の意味がありません。
現状
冒頭にも書きましたが、今多くの人が金製品を買い取りに出しています。おそらく親や祖父母から譲り受けた貴金属類を使わずに眠らせておくのは勿体ないから売却して違う事に生かそうとするのは当然の行動です。また中国では現在、不動産企業の不振（倒産）による景気の悪化・減速が鮮明で不動産や株、債券のリスクが高まっている為、実物資産である金への投資人気が高まり「金ブーム」が起きています。中国人が買い進めると価格の更なる高騰は確実で不景気へのリスクヘッジとして購入している為、中国の景気が上向きになるまで売らない（価格が下がらない）事も高確率で言えると思います。
終わりに
金の価格はまだ上昇する余地を残しており、この相場はしばらく続くと思います。個人的には買う予定はありませんが、10年以上前に初めて証券口座を開設したのは金の積立投資を行う為でした。ネットの知識も少なく、今の様にYouTubeなどで説明動画を見る事も出来ず結局断念してしまいました。頑張ってやっていればと言う後悔は多少ありますが、やっていれば株式投資に重点を置かなかった可能性が高いので今はやらなかった事を前向きに捉えて（負け惜しみ）投資を頑張ろうと思います。
金投資を続けた方と金製品を沢山持っていた方はおめでとうございます。
金であれ株であれ投資は継続する事が一番大事だと感じました。売るタイミングは自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/
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