オルカンは少数派!?

新NISAが始まって三ヶ月が経ちました。1月、2月の買付け状況が分かってきましたが、つみたて枠では予想通りオルカン(全世界株式)が人気の様ですが、成長投資枠では少し様子が違うようです。今後は各社がクレカ積立の上限を10万円に引き上げる事で投資行動に変化が起こる可能性はありますが、ここまでの二ヶ月で成長投資枠で買われた銘柄には面白い傾向がある様です。

NISA買付け額の内訳

まずはNISA口座がどのような割合で運用されているのか見て行きましょう。
割合は金額ベースなのでクレカ積立をせずに一括で投資をしている人が多ければ少し偏った割合になります。

枠別の割合

まず「つみたて枠」と「成長投資枠」の割合は15%:85%で成長投資枠での投資が圧倒的です。
これについては当然の結果で1,800万円の枠を最短の5年で埋めようと考えている強者は年初から一括でフルベットしているので枠が大きい成長投資枠の割合が大きくなります。今後はクレカ積立の10万への引き上げに伴い、つみたて枠が少しずつ盛り返して行くのでここの割合は特に気にする必要はありません。

成長投資枠の割合

つみたて枠は選ばれた投資信託しか買えない為、内訳は無く100%投資信託です。
成長投資枠の割合は投資信託:41%、株式:59%となっています。これは少し興味深い数字だと思います。つみたて枠をコア投資としてインデックスファンドを選んでいるから成長投資枠はリスクの高い株式で運用すると言うのは分かりますが、上記の通り今の段階で成長投資枠の多くを埋められているのはフルベット勢(強者)ぐらいなのに41%も投資信託が買われているのは驚きです。

投資先の割合

成長投資枠で株式を買っている59%の中身は外国株:9%、国内株91%と圧倒的に国内株です。この数字にも驚かされました。インデックスファンドではオルカンや先進国、米国と日本の割合が少ない商品を選びがちなのに個別では国内株への集中が見られるの以外でしたが、日経平均がどんどん上がって行った背景にはこういった要因があったと思われます。

商品の割合

NISA枠全体で見た場合は投資信託と国内株の割合はほぼ半々になる様です。投資信託は一定の割合で積み上がって行く為、この割合は少しずつ投資信託に傾いていく事が予想されます。投資信託への投資を否定する訳ではありませんが、NISA口座最大の恩恵は利益に対して非課税である事で、その恩恵を最大限享受するには暴騰の確率が高い個別株(もしくはETF)へ投資する方が効率的です。しかし全体的には安全性が高い(とされている)投資信託への投資の方が多いのは少し残念でもあります。ある程度の運用期間が取れる人はつみたて枠の600万円をインデックス運用すれば老後資金は足りる(はず)ので成長投資枠ではもう少し思い切ってもいいのではないかと思います。

個別株

成長投資枠でもオルカンやS&P500など投資信託は人気の様ですが、各証券会社の成長投資枠で売れている銘柄ランキングの上位には国内の個別株が多数ランクインしています。NTT、日本たばこ産業(JT)、三菱UFJ、KDDI、武田薬品、三菱商事と見事なくらい高配当銘柄が並んでいます。もちろんNISAは配当金も非課税なので配当目的の投資を日本株にするのは理に適っていると思います。※外国株の配当はそれぞれの国で税金を引かれる(場合があります)。

終わりに

投資系の雑誌やYouTubeなどにはオルカンを取り上げる記事や動画が多く見られますが、投資額から考えると思ったほど多くない(少数派?)と言う印象でした。将来はどこが伸びるか分からない、信託報酬が安い、初心者は考えるの面倒などオルカンを選ぶ下地は出来上がっていると思っていましたが、実際はそうでもない様です。個人的には非課税メリットなどを考えるとつみたて枠でオルカン、成長投資枠で高リスク(暴騰を狙える)商品に投資するのが良いのではないかと考えていましたが、実際の世間の購買行動とは明らかに違いました。感覚が少しズレているのかもしれませんが、大多数の流れに乗るのは怖い事だと考えているので我が道を頑張って進みます。

投資信託(オルカン)にもそれなりのリスクがあります。思い切った勝負は自己責任で。
宜しければ応援お願いします(^^)/

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